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子なしでまだ若かった私が、後悔なく離婚できたあの一言

その時、私はまだ20代後半でした。
恋愛結婚し、しばらくは二人で生活しそれから家族を増やして・・・、と考えていたんです。
それが「しばらくは二人で生活し」の部分で行き詰ったんです。
ものすごい事件があったわけではないんです。
よく芸能人が離婚会見で「価値観の不一致のため、今後の二人のためにお別れして新しく出発することにしました。」なんて話してるのを聞いて、「また、同じ理由だ。」と思っていましたが、本当にそうなんです。
お金の使い方、生活の仕方、そんなことは独身のデート中にわかっていたはずなのに、二人で一つの財布を持って生活すると、やっぱりほころびが出てきました。
もちろん、他人ですから違いはあってあたりまえ。
結婚にちょっとくらいの後悔があっても、それは人生のスパイスになる。
それをお互いにわかりあって、支えあって乗り越えていくことに一緒に生きる意味があるんだと思います。
子どもがいても、子なしでも、まずは二人で寄り添って、がんばっていくことに幸せを感じます。
でも、夫とそうすることができなくて、彼と重ねると自分の未来が何も見えなくなってさびしい毎日でした。
離婚していいのか、後悔しないのか、そもそも離婚の話を出してもいいのか、
考えても堂々巡り。
ただ一つ、「このままがんばろう。」という結論にだけは行き着かず、悩み続けていました。
離婚の悩みは誰にでも話せることではありません。
それでもあまりにも私の元気がないのを見かねて年上の女友達が心配して話を聞いてくれました。
泣きながら話しをした私に、彼女が言ってくれた言葉はあれから何十年経っても忘れられません。
一生忘れられないであろう、彼女のコトバ
「一人でいてさびしいのは当たり前。二人でいてさびしいのはもっとさびしい。思い切ってやり直して笑顔になってよ。子どももまだいないんだし。」
ああ、二人でいてさびしいのは本当につらい。 子なしなのに、そんな「さびしい二人」でいることに、何の意味もない。
その思いをわかってくれて、後押ししてくれた言葉に感謝しています。
離婚して、あれから何度も恋をして、今も子なしですが、 自分の決断に後悔はしていません。
人生は一度きり、笑顔に向かって今も進んでいます。